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はじまり

農業をしてみたい

そう考えたとき、暮らしていたのは海外でした。
当時、チェコで日系の商社で働いていました。
仕事はやりがいはありましたが、
なんとなく、
商社という「サービス」を売ることが、
自分にはあわないように感じていました。

私が住んでいた国は、日本の都会のようにいろいろなモノが溢れた国ではありません。
街も首都とはいえ、こじんまりとしています。
選択肢が多いというのは、良いことでもありますが、
すこし疲れるのです。

そんな気持ちがあわさって、
「人が生きていくにあたって、一番必要なもの、食べるものを作りたい。」と思うように。

それでも、とても好きな街を離れることは、勇気がいることでした。

何年か逡巡したのち他の要因からも帰国を考えたころ、くすぶっていた気持ちが出てきました。

帰国して、模索してきた農業への道。
最初から、自分で農場を持ちたい、野菜を育てたい、と思っていたわけではありません。
ワイン、花卉、単一品種の野菜、いろいろなところを見ている間に、現在のパートナーと出会いました。

彼は花卉の販売や加工をしていた、いわゆるお花屋さん。
当時、勤めていたお花屋さんの生産部門が人手不足でお手伝いにきたのでした。

そして、いつしか、自分たちの野菜を作りたいと思うようになりました。

2人で農業への道を歩みはじめたとき、子どもができました。
農業を辞めようかとも思いましたが、
ゆっくりと焦ることなく、
子どもの成長に合わせた経営をしていきたいと考えています。

子どもは歩くことができない頃から畑に一緒に行っています。
土を口に入れてしまうことも多く、
農薬・化学肥料を使わないからこそ、できたことなのだと今更ながらに思います。

農園NaZemi 鶴岡妙子

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